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2014年11月の6件の記事

アルメニア後半戦。(2014/11/19~11/22)

エレバン~アラベルディ(サナヒン) 4日間(走行3日) 走行距離171.74㎞ (累計9956㎞)

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雨が似合う朽ちかけたようなサナヒン修道院。


エレバンを出て、北へ。
このころから天気は悪化。曇りや雨がちのいやーな気候となってしまった。

エレバンから北の北部アルメニアはは世界遺産のサナヒン、ハグパット両修道院をはじめいくつかの趣のある修道院があった。

エレバンからもひたすら登り。斜度は急ではないが、距離がある。でもこれがアルメニア最後の大きな峠だ。

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Hovhanavank

エレバンから30㎞くらい。遠くに見えただけでスルーしたが、遠くから見てもなかなか迫力のある感じだった。



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そこから5㎞ぐらい北の Sagmosavankには立ち寄ってみた。

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Sagmosavank


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崖っつぷちに立っている。向こうに手前のHovhanavankが見える。

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中は古ーく趣のある感じ。僕が見学している間に一人祈りに来た人がいた程度でとても静か。

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珍しくフレンドリーなアルメニア犬。
アルメニアの犬はとても自転車に対してやたら追っかけてくる。怒らく僕の進んだルートで一番面倒だと記憶している。



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宿がないか聞いた所、ないのでトレーラーで寝てけ。と案内された工事現場のトレーラー

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そこで一夜共にして世話を焼いてくれた、現場泊まり込みのボス(?)ジョラさん
外はは土が凍るほど寒かったので助かった。

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翌日、を超える。2165m。最後の大きな峠。アルメニアの試練を乗り切った。


そして、峠から下る下る。できるだけ標高の低いところへ。

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バナゾール
に到着。アルメニア第二(?)の都市。とはいっても都市といえるほどではない規模だけれども。壊れた地熱発電所が目につく町。

町の中心にあるホテルにチェックイン。古いロシア式のビルで営業しているのかわからない感じのホテル。その中の一つの階だけ部屋があって営業している。
B&Bもこの町にあるらしいが、なんか落ち着かないB&Bよりはプライベートな感じのするホテルの方が何となく落ち着く。

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Hotel Gugark (クリックで地図)

バスルーム付シングル 5000ドラム
Wifiなし。水のみ。温水の出る部屋はもう少し高い7000ドラムだったかな。部屋自体は悪くない。


早く着いたので町を歩いてみた。

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ちなみに右の建物がホテル。看板は壊れている。



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ロシア正教教会。



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カラフルな珍しいBlack Church
ちょうど結婚式をやっていた。


次の日にはアラベルディに向けて出発。
バナドゾールからは谷沿いの道だ。下にフラットに走る線路があるのに、道路は無駄に細かいアップダウンが多い。


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立ち寄ったKobayrという小さな集落のの遺跡化した教会。崖に立つ小さな村の上にある。

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半壊したドームに残されたフレスコ画が良く残っている。

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教会からは眺めが良い。

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アラベルディの入り口
で通って来た谷を振り返る。右の崖の上にもOdzunという町がある。

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アラベルディの中心部。

さびれた感じのアラベルディの町の中心には宿は見つからず、中心の手前数キロの宿を教えてもらう。



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IRIS Guesthouse (クリックで地図)
 ※GoogleMapのアラベルディの位置は間違っていて、そこはサナヒン村。川の北側がアラベルディ。紛らわしい。
中心からも十分歩ける。乗り合いバン(No.5)もあるけど本数少なそう。ゲストハウスというよりB&B的だが、居心地は良い。Wifi、ホットシャワーあり。オーナーの夫妻は英語も上手で色々と情報をくれる。


到着した翌日は雨。待機日にしようかとも思ったが、その翌日のみ天気がよさそうな為、その日に出発したい。
というわけで雨の中サナヒンの観光に出かけた。ハグパット(近郊にあるもう一つの世界遺産修道院) は諦めることにした。

 

紛らわしいが、サナヒン修道院はアラベルディに流れる川の対岸の山の上にある小さなサナヒンという町にある修道院だ。

町の中心から3番のバスで向かいの崖の上へ。そこにサナヒン町がある。アラベルディとサナヒンを結ぶロープウェイもあったけれど運休。というか動く感じではなかった。


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サナヒンの中心から高いところを見ると教会が見える。


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サナヒン修道院。苔や木が生え、趣のある外観。雨という天気がよりこの教会の湿った感じを強調する。

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内部は修復で工事の人がいた。大聖堂には入れず。

翌日予報通り、久々に太陽が顔を出した。いざ、ジョージア(グルジア)へ。

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首都エレバンと周辺の世界遺産。(2014/11/13~18)

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エレバンの洗練されたモダンな大聖堂

イラン国境から沢山の大きな峠を超えて首都エレバンに到着。
今回の記事は観光のみ。


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取りあえず到着した泊まった宿は有名な日本人宿「リダの家」。

リダの家 (クリックで地図
1500ドラム/ドミ(だったかな。とにかく安い。)
キッチン有。シャワーもWifiもない。暖房もないので冬はきつい。3ベッド部屋が3つあるが、一つは良いけれど後は地価の独房部屋と屋根が一枚しかない極寒部屋。
Wifiは近くの駅で使えるし、値段を考えると夏だったら悪くないだろう。

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とても素敵なリダお婆さんと
家族はあまり積極的に登場しないが、息子君を始め徐々に仲良くなれそうな感じだった。

あと猫も3匹いる。可愛い。

というわけで、、寒すぎてベットに入っているしかないので次の日には移動。

エレバンホステル (クリックで地図
3500ドラム(たぶん冬だから安い)。
半地下にある暖かくて快適なホステル。Wifi、シャワー、朝食付き。8人部屋が2つのみ。

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スタッフも可愛くて親切。英語可。


翌日、ホステルで知り合った中国人旅行者と、ゲガルト修道院に行くことになった。
行きはバスで。通称メルセデス(ベンツのディーラーの横にあるから)という小さなバスターミナルから出発(250ドラム)。
終点のGoghtという町からは歩く。

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山の中へ1時間ほど歩く。

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修道院が見えてきた。外見べつに面白くない。紅葉の時期に来たら綺麗なのだろうか。

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修道院のメインである教会。

洞窟教会とも言われていて、中は興味深い雰囲気だった。

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怖いというか、神聖というか。。独特の雰囲気を感じた。

 


帰りはグルジアに住んでいる中国人ビジネスマンが送ってくれることになった。
もう一つの見どころにも寄ってくれた。

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ガルニ神殿
これだけ。ここは教会施設と違って入場少々取られた。

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ここからの眺めは良い。写真に見える谷を歩くのも良いとリダの家の情報ノートに書いてあった気がする。


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一緒に来た中国人旅行者と。

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引き続き、次の日も出かけた。エチミアジンというとなり町。大聖堂を始め歴史的な教会が点在する世界遺産な町。



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残念。メインの大聖堂は工事中。

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内部はいつもシンプルなアルメニア教会にしてはわりに豪華なつくり。

聖堂内部に博物館もあり、ここでは、

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ノアの箱舟のかけらと、

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ロンギヌスの槍(‼)が見どころ。
本物なのか何なのか、どういういわれがあるのか、さっぱりわからないけれど。


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大聖堂の近くにある小さなモダンな教会で何か儀式をやっていると思ったら、

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赤ちゃんへの洗礼の儀式。

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そして大聖堂に戻ってみるとなにやら別の儀式をやっているし。今日はイベント盛りだくさん。

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北部のバナドゾールから来た観光客と。


エチミアジンにはほかにも小さい教会がいくつかあり、見どころになっているが、飽きるので、一つだけ行ってみた。

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St.Gayane Church


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ここでも洗礼。今度は大人の人だけど。


一緒に歩いていた中国人旅行者は「教会全部見る!」て意気込んでいたけれど。すぐに飽きたらしく、エレバンへの帰り道にある、ズバルトノーツ大聖堂遺跡へ。入場700ドラム

バスで移動したが、エチミアジンから歩けないこともない。

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ズバルトノーツ大聖堂。世界一美しい教会だったと言われる教会。

今は見る影もない。

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併設された博物館にて。三層からなるとても巨大な教会だったようだ。

この日からしばらく風邪をひいて体調が悪く、宿でぐったりしていた。

エレバン市内に話を戻す。エレバンはここまでの道中からは想像つかないほど洗練された近代的な都市だ。計画的で美しい都市だともいえる。

高級車をちょくちょく目にする。ここまで極端に富が首都集中している国も珍しいだろう。
ただ、仕事があるのかと疑問になる。首都の周りでさえ、廃工場が目立ち、稼働しているものは見当たらなかった。一体なにで儲けているのだろう。

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Republic square周辺には豪華な建物で取り囲まれている。

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歩行者天国(とはいってもテナントはガラガラ。)と奥に大劇場。

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劇場の北には博物館を備えた丘。

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上からは町が見下ろせる。。といったほどでもない。

次回。エレバンを出て、北へ。

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首都エレバンへ(2014/11/09~11/12)

ゴリス~エレバン 4日間(走行4日) 走行距離256.1㎞ (累計9,784㎞)

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ゴリスの盆地を抜け、進路を西に。首都エレバンを目指す。



ゴリスからエレバン。この区間は森が少なくなり荒涼とした風景でスイスのようなアルメニアのイメージと違った。でもこの国のほとんどがステップ気候だということなので、これもアルメニアなんだと納得した。
大きな峠は2300mと1800mのやつが二つ。途中アップダウンもある。



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ゴリスの入り口にある変なモニュメント。アルメニアの旧ソ連風建物はちょっと違っていてちょっとおしゃれな感じがする。

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標高が高いところでは雪が迫る。こういうところでキャンプしないように気をつけよう。寒いから。


幹線道路からほど近く。ちょっとした見どころがあるので寄ってみた。

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Zorats Karer
アルメニアのストーンヘンジ。幹線道路から1.5㎞位のところにある。特に入場とかしなくても勝手に見れる。
ここでキャンプしようと思っていたが、水場もないしやめた。


そしてさらに登り続け、性懲りもなく、またもや標高2000mのところでキャンプするハメに、、と思ったけれど、裏にキャンプを張っていいかと聞いたレストランの客に一緒に食事にと誘われ、ウォッカ盛り。

さらに、店の人は家に帰っちゃうので建物は鍵かけちゃうけど、裏の壊れたベンツの中で寝ていいよと言ってくれた。

彼らの仕事が終わって帰るまで、暖炉で温まらせてくれた。この日はラッキーだった。

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ボロベンツの中
車の中とはいえ、シートがなくて寒ーい。

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ベンツを出発。

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のどかな村が点在する。工場もない。静かな国だ。車の挨拶クラクションはうるさいけれども。

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鏡張りの貯水池。

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ゴリスから最初の小峠(2180m)を超えてから少々アップダウンがうるさい。景色も単調で飽きてくる。

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アルメニアの水飲み場は蛇口の栓がなく、出しっぱなし。
このだしぱなっし水道水(?)は旅中ずっと飲んでいたけれども問題なかった。南アルメニアの緑が多い地域に比べて見かけることが減ってきたが、まだ健在。

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そして変なゲートがある峠(2313m)を超える。

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アルメニアのシルクロード
だって。ちいさな感嘆

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下りの途中、アララト山が姿を見せる。アルメニア人の誇り。アルメニアコニャックの銘柄もアララト。でもトルコ領。


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標高を下げると木が戻ってきて牧歌的な風景になった。

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それも一瞬。今度はゴツゴツした岩山の谷を進む。

本当によく風景が変わる国だ。

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アレニ。ワインの産地で路上でコーラのペットボトルに入れてワインが売られていた。1リットル1000ドラムぐらいで買える。

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ガソリンスタンドだか整備工場だかのやってない屋台裏でキャンプを張らせてもらった。周りの人は良く声をかけてくれた。


アレニから再び登り始め、エレバンまでの最後の峠へ。

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峠のベンチで休憩。この峠、ピークが二つあるのでどっちが峠かわからない。

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パンとチーズ。アルメニア朝食の定番をランチに。ペットボトルに入れてもらったアレニワインと共に。

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下りはカラフルな岩山。

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平野に降り立った。後はエレバンまでまっすぐ。ここからは割と町が続く。

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エレバン手前40㎞のアララトという町で宿をとった。名前の通りアララト山にほど近い町。運動公園のホテル。(地図) 冬だから使われていない感はあったけれどシャワートイレ付のいい部屋をディスカウントしてくれた。(5000ドラム) 。ホテルを探すにあたっては沢山の人が協力してくれた。

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翌日出発してすぐ、幹線道路から外れて南へ約5㎞、アララト山を贅沢に背景にした修道院が見えてくる。

 

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Khor Virap修道院
だ。

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教会自体はそんな大きくもないが、はしごで降りる地下の秘密めいた礼拝堂とか、興味深いものだった。

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修道院のすぐ向こう側はトルコとの国境線が間近に迫る。国境も閉じているほど仲が悪い国だが、人影が見えない監視塔が建っているくらいで平和なものだ。



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首都エレバンへ到着。アルメニア初、そして唯一の都会らしい都会。


次回、エレバンとその周辺の観光。

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タテブの修道院とゴリスの町(2014/11/06~11/08)

カパン~ゴリス 3日間(走行2日) 走行距離67.5㎞ (累計9,528㎞)


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アルメニアで最もロケーションが良い修道院、タテブ修道院を背景に。


寒気が過ぎ去るのを待ったカパンを出発。メインロードを外れ、タテブ経由でゴリスに向かう道を選んだ。

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寒いことは寒いけれど、陽気で秋が少し戻ってきたようだ。


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車がほとんど通らない静かな道。

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しばらく行くと未舗装路に変わる。急坂もあり、道の悪さもあって押して登ることもあった。

メインロードの所で聞いた人がこの道はやめたほうが良いと言っていた理由はこれだった。この後タテブまでずっと未舗装路だった。

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まあ、景色が良くて静かなのは良いのだけれど。登りはきつい。


さらに、、

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カパンから一つ目の小峠を超えると北斜面は雪が残っていた。とても危ない。やめてくれーと思いながら聞かないブレーキを握りしめる。

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早めにキャンプ地を確保して休む。水場もあるし。小峠と峠の間の標高が低いところが寒さがゆるいかなぁと思って。

・・・・・・・

夜寝ていたら熊みたいなオジサンにテントをゆすられて起こされた。
「熊が出るぞ」みたいなジェスチャーをする。「家に来い」と言ってくれるが、片付けとか面倒なので、断った。
でも彼はどうしてもと引き下がらないので、家に招かれることになる。アルメニア人も結構親切を押すと思った。

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そのアラートさんとはウォッカを家で作っている。これが自慢の蒸留器。ブドウ(?)が原料のようでフルーティで美味しかった。
元気な奥さんや息子さんとも出会えいい夜だった。

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翌日も登りは続く。九十九折の未舗装路を漕ぎ続け、



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アルメニアに入って2つ目の大峠クリア! 標高2000m弱ぐらいだと思う。高さは前のメグリ峠より低いけれど、一回登り返しがあったので結果的に同じくらい登るかな。




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峠からははるか下にタテブの村と断崖に修道院が見える。


そこからまた雪が残る北斜面に注意しながら村まで下る。

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修道院のすぐ上から見下ろすベストビュー。村からも歩いてこれる距離。

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城塞のような外敵から守る壁に囲まれた教会施設。



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メインの建物はもちろん教会。


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光の取り入れ方が美しい。

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副教会施設や、沢山の部屋が入り組んだ居住区のような建物もある。


タテブの先にはえぐれるような大きな谷があり、もう面倒くさいので、この日はタテブに宿を探そうかと思っていたが、

 

最近できったっぽいロープウェイを発見。
これに自転車も載せていいよということだったので、この日ゴリスまでいけると判断して、ロープウエイを使うことにした。

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全長5㎞の空の旅。客はいなく自転車と僕と、

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添乗員さん。タテブから北は舗装されているけれど、冬はここまでくる道路が凍結するので、冬でもタテブに来てもらえるようにロープウェイが作られたという。
それにしてもやたら豪華なロープゥエイ。

 


そして終着駅の町、Haridzorからゴリスに向けて漕ぎ始める。
最初少し登るだけでメリンロードから外れ、ゴリスまでひたすら下りの道を選ぶ。メインロードを通るとしばらく登らなくてはいけない。
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今度は悪くない道。。いや、道は悪いけど車がいないので穴をよけられるから良かった。

こんな道とロープウェイがあるなら、カパンからゴリスまでメインロードを走って、ロープゥエイ往復を使ってタテブに行った方が楽だっただろう。まあ、いい出会いもあったし、良かったとしよ。

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山の上に作られた都市、、だと思ったら墓地だった。

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墓地を超えたらゴリスの町が眼下に見えた。盆地の町。登り返すのやだなぁ。

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町の向こう側には奇岩が見える。

 


ゴリスではメイン公園にほど近い、 Lyova & sons という宿に泊まった。

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共同スペース


Lyova & sons B&B 
(クリックで地図)

朝食付き7000ドラム(割引後6000)
Wifi、キッチンあり。ツインが4部屋ぐらいあった。リビング以外は暖房がなく寒い。庭が広くて夏はよさそう。


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町の裏には奇岩が見える。

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ちょっと歩いてみた。

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ミニ・カッパドキア。

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町の眺めが良い。
このあたりも墓地になっている。眺めが良いところに眠るのが好きなんだなぁ。

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町の中心。カパンに比べるとどうも活気がなく、宿も寒いし、長居する気にはなれなかった。

ここからタテブやナゴルノに行く人には中継地点となる町だろう。

そして進路を西に向け、首都エレバンを目指す。

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アルメニア突入。冬の始まり。(2014/10/31~11/05)

イラン国境~カパン 6日間(走行3日) 走行距離82㎞ (累計9,460㎞)



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美しく過酷な国へ。



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越境地点に向かう国境線沿いはアップダウンが多い。


越境地点の Norduz は町ではなく、イミグレーションなどの建物しかない。両替所やレストランもあるので最後に残金を調節することは容易だった。
そして入出国は思っていたほど厄介ではなかった。イラン側ではチェックはなし。出国審査場でスタンプを押されておしまい。

アルメニア側では
橋を渡った所で医療チェック(体温測定のみ)やパスポートチェックがあり、建物内でビザの申請と入国審査。

ビザの申請も用紙に記入して提出、お金を払うだけでビザをもらえる。
ビザ代は一応アルメニアのお金で払うこと!って料金表に書いてあったが、ドルでも受け付けてもらえた。
 ・21日まで 3000ドラム 又は 10USD
 ・120日まで 15000ドラム 又は 38USD

入国審査のスタンプも質問なしで押されて荷物検査も特になく、税関申告があるか聞かれて、ないよ。と答えて終了。
建物の出口のところにカフェとATMがある。


国境の町アガラックは素通りして次のメグリという町に向かう。取りあえず初日ということで何となく街に泊まりたかった。

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紅葉が綺麗な、狭い谷沿いにある小さなメグリの町。

ロンプラに乗っていたメグリの宿

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HaerB&B (クリックで地図)
中心からは病院の前を通り1.5kmくらい少し登る方向に歩く。国道をうろうろしているタクシーに聞いた方が早いだろう。宿の息子さんはドライバーをやっているので彼に運よく見つかれば、タダで連れてってくれるだろう。
5000ドラム/人 ドミになるか個室になるかは客の人数次第。ドミと思った方が良い。トイレ共同。B&Bなのに朝ごはん別料金だが、綺麗な家で快適。Wifiあり。

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特に何もないメグリの町の町の中心。携帯電話と銀行、スーパーがあるくらい。こんな街に2泊も滞在した旅行者はあまりいないだろう。

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中心から少し登ったところにアルメニアらしい教会が美しいロケーションに建っている。

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民家に干し柿。名産らしい。


メグリを出発。首都エレバンまでに2000m以上の峠がいくつもある挑戦ルートの始まりだ。

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ぐんぐん標高を稼ぐ。

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雪山が見えてきた。

ぐんぐん寒くなってくる。一応シャツ一枚だが、登るのをやめたら寒くていられないくらいだ。

厚着をしたメグリに向かって降りるサイクリストに会う。峠は風が強く危険らしい。峠を超えてしまおうかなとも思っていたが、すぐにキャンプを張ることにした。

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屋根付きの休憩スペースに、川、ちょろちょろ水が出ている水場、BBQコンロ(?)といかにもキャンプしてくださいな場所を発見したのでここにした。アルメニア南部はこういうところがちょくちょくあって夏だったらもっと楽しそうだ。


あまり寒くない標高でキャンプを張る予定だったが、結局標高2000mもある場所にキャンプを張ることになった。
枯木に火をつけて暖をとりながら過ごした。雪がちらつき始めていたので屋根の下のテーブルにテントを張ったためか、背中が冷たく寒くてあまり寝られなかった。

そして朝。

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昨日まで晩秋の景色だったのに、朝起きるとこんなになっていた。

予想はされていたが、積もるとは思わなかった。天気が回復する昼頃まで待機することになった。

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国道に戻るとちゃんと雪解けされていた。朝からでも行けそうだったなと思う。
一変した景色を見ながら登り続ける。スキー場に向かうような道。

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そして峠(2535m)に到着。積雪で標識までいけなかった。たぶんこのメグリ峠が一番標高差もあってきつかったと思う。


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峠の反対側も白銀の世界。そして北斜面のとなる下りは少し凍結しているし、何よりも寒くて安物のスキーグローブでは、お湯で手を温めないといけないほど手が痛かった。

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下り始めてしばらく、中腹にあるカジャランという町で軽食休憩。寒ーい雰囲気の町。お店のおばちゃんはコーヒーを出してくれて嬉しかった。アルメニアのコーヒーは粉が下にたまっているほど濃いタイプ。

そしてカパンの町に着いた。メグリの宿で出会った旅行者と再会する。
強い寒気が来ているこの期間は次の峠に向かわず、快適なホテルで3泊のんびりすることにした。

Lernagorts Hotel (クリックで地図)
町の中心の公園に面したところにあり、旧ソ連式のビルだが、一番良いホテルに見える。だけれども安い部屋もある。
シングル5,000ドラム~
ツイン10,000ドラム~

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二人でシェアした部屋はトリプルをツインの料金で使わせてもらえた。


そういえばアルメニアに来て遂に、お酒解禁!。ワインとかウォッカとか買ってきてのんびり2人で過ごした。

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珍しい?ザクロワイン。

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これがザクロ。(なのかな??) 今はシーズンなのかイラン後半くらいから道端で良く売っている。

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ホテルの窓から見たカパンの町。イランとはずいぶん雰囲気が違う。何というか、美しい。

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メインストリート。大きな街ではないが、食べ物には困らないし、鉱業が盛んで仕事もあるためかしらないが、活気がないこともない。ほどよくホンワカした街。

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ビルからビルへ。洗濯物の干し方が面白い。

寒気が過ぎ去るのを見計らって出発。メインロードを外れ、修道院で有名な、タテブに向かう。

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天空の城、そしてイラン旅の終わり。(2014/10/28~10/31)

カレイバー~イラン国境 4日間(走行2日) 走行距離133㎞ (累計9378㎞)



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異国情緒を演出してくれたペルシャ文字ともお別れ。イラン・アゼルバイジャン国境付近の廃墟にて。



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氷の峠を超えてたどり着いたカレイバーの町。ホテルの部屋から。


イランでホテルに泊まったことは少ないが、ここのオーナは微妙に英語を使い、色々と教えてくれた。

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夏はイラン人には人気の観光地になりうるのだろうが、今はどうしても閑散期。町を見下ろす町一番の微妙なホテルのスイート(?)に安く泊まれた。

メシュキンシャフル以降続いている悪天は相変わらずで、滞在期間中もしとしと雨が降っていた。
一日待機ということで丸一日のんびりする。小さな町を歩くだけで友達がたくさんできる。イランは本当に寂しくならない。

翌日、天気は相変わらずだったが、ここに来た目的を果たすため、出かける。それがこれだ。

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ババック城を見下ろすピークから。
雨雲の上にこんな世界が広がっていた。

カレイバー周辺は夏トレッキングで有名らしい。中でもババック城に向かうトレッキングが人気だ。
登り口までタクシーで向かい、そこから山頂を目指す。天気が悪いのは下界だけで、霧の中を歩き始めたが、登りだすとすぐに雲の上に出た。その上はなんと快晴だった。

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雲の上の道を歩く。



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今回ついてきたミラド君と登山口の食堂の犬。



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道はだんだん険しくなってきて、



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お城は見えてくる。

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お城の上にも上れる。

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記念写真。


この後、やっぱりお城が見える位置がいいなあと、隣のピークを目指す。道はないけれど、一部の人は登っているだろう。ルートを探すのは難しくはなかった。

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そして到着、この眺めが見たかった。雲海に聳える城はここに来てよかったと感じさせるには十分以上だった。

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お疲れ様ガイド犬。この後下りられなくて抱きかかえるハメになるこの犬。
無事登山口の食堂に帰った時は仲間の犬も迎えに来て、飼い主も喜んでいた。

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ここの所連日開かれているエマームの祭。血がたれたデザインの旗とか、鎖の鞭で体を打つダンスとか結構えぐい。

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最後に訪れたこの町は、友達もたくさんできたし、とてもよい町となった。
何度も訪ねてお茶をよくもらった売店で。

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紅葉と岩山の谷を下り、イラン高原地帯を去る。
その後、国境線の川を西進し、アルメニアの国境に向かった。



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イラン最後の夜は国境線の川でキャンプ。名残惜しいようなお腹いっぱいのような。そんな想いに浸りながら。
枯れ木が多く、たき火ができて暖かかった。

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